M&Aが一般化するにつれ、M&A仲介会社やアドバイザーからの営業が増加しています。特に、事業承継を考えている中小企業経営者や、売却の可能性がある企業には、頻繁に営業の連絡が入ることがあります。
「まだM&Aを考えていないのに、何度もしつこく連絡が来る…」
「興味がないと断っても、別の担当者からまた営業が来る…」
こうしたしつこい営業に悩まされている経営者も多いでしょう。本記事では、M&A会社からのしつこい営業の特徴と、その対処法を解説します。
M&A会社のしつこい営業の特徴
電話・メール・DMが何度も送られてくる
M&A仲介会社は、事業承継ニーズのある中小企業をターゲットに、営業リストを使って一斉にアプローチしていることが多いです。
- 「貴社に買収を希望している企業があります」
- 「今が売り時です!無料査定しませんか?」
- 「事業承継の相談だけでもOKです!」
このような営業トークで、関心を持たせようとします。
断っても別の担当者や別の会社から連絡が来る
一度断っても、別の営業担当や関連会社から再び連絡が来ることがあります。これは、M&A会社が営業リストを共有しているケースがあるためです。
特に、「一度M&Aに興味がある」と答えた企業は、リストに載りやすくなるため、何度も連絡が来る可能性があります。
知らないうちに「M&A売却候補」として情報が出回る
M&A仲介会社の中には、企業の売却意向を確認せずに、「売却候補」としてリストに載せる業者もいます。
- **「〇〇社は売却を検討しているらしい」**と、他社に噂が広まる
- 取引先や従業員にM&Aの意向を疑われるリスクが発生
実際には売却を考えていない企業が、勝手に売却候補として扱われることもあるので注意が必要です。
しつこいM&A営業への対応方法
「興味がない」と明確に伝える
しつこい営業の多くは、「まだ決めていない」「検討中」と答えてしまうと、さらに連絡が続く傾向があります。
💡 効果的な断り方
- 「M&Aには一切興味がありません」
- 「当社は売却の意向がありませんので、営業を控えてください」
- 「今後のご連絡は一切不要です」
ポイントは、曖昧な返答をしないこと。はっきりと「不要」と伝えることで、営業対象から外れる可能性が高くなります。
「営業リストから削除してほしい」と伝える
一度営業を受けると、M&A会社のリストに登録され、何度もアプローチされることがあります。
💡 リストから削除させる方法
- 「貴社の営業リストから当社の情報を削除してください」
- 「個人情報保護の観点から、これ以上の営業活動を控えてください」
日本の個人情報保護法(プライバシー保護規制)に基づき、企業が営業リストの削除を要求することは可能です。
電話・メールをブロックする
しつこいM&A会社には、電話番号やメールアドレスをブロックするのも有効です。
📌 ブロック方法
- 電話の場合 → スマートフォンやビジネスフォンの「着信拒否」設定を利用
- メールの場合 → 迷惑メールフィルターに登録
特に、大手M&A会社ではなく怪しいM&Aブローカーや無名の会社からの営業には、即座に対応するのが重要です。
外部のFA(フィナンシャルアドバイザー)に相談する
もし本当にM&Aを検討する場合は、しつこい営業をしてくるM&A仲介業者ではなく、信頼できるFA(フィナンシャルアドバイザー)に相談するのがベストです。
📌 信頼できるM&Aアドバイザーを見極めるポイント
✅ 片手取り(FA方式)を採用している(両手取り仲介ではなく)
✅ しつこい営業をしない、クライアントの立場でアドバイスをする
✅ 手数料体系が明確で、不透明な成功報酬を取らない
🔹 おすすめのFA企業
- Houlihan Lokey Japan(大企業向けM&Aアドバイザー)
- MAXUS M&Aアドバイザリー(中堅企業向けM&A)
- オーナーズ(Owners M&A)(事業承継型M&Aに強み)
M&A支援機関登録制度のリストを確認する
M&A支援機関登録制度に登録されている企業は、一定の基準を満たしているため、怪しい業者を避けるための参考になります。
📌 M&A支援機関リストの確認方法
- 中小企業庁の公式サイトで「M&A支援機関 登録一覧」を検索(片手取りFA方式で絞込み可能)
- 登録されていない業者からの営業は避ける
- 登録企業でも、しつこい営業をする場合は要注意
最近では、M&A DX社が登録取り消し処分を受けるなど、不適切なM&A業者が排除されつつあります。
まとめ──しつこいM&A営業に負けないために
📌 しつこいM&A営業の特徴
- 電話・メール・DMが何度も届く
- 断っても別の担当者や関連会社から再び連絡が来る
- 企業の「売却意向」が勝手に流布されることも
📌 効果的な対応策
✅ 「興味がない」と明確に伝える(曖昧な返答はNG)
✅ 「営業リストから削除してほしい」と要求する
✅ 電話・メールをブロックする
✅ 信頼できるFA(片手取り)に相談する
✅ M&A支援機関登録リストを確認する
M&Aは企業の将来を左右する重要な決断です。しつこい営業に流されず、適切な方法でM&Aを進めることが成功のカギとなります。


