8/24〜30 今週のM&A注目スケジュール|8件の予定イベント
今週のM&A概観
2026年8月24日(月)から8月30日(日)の1週間は、TOB期間の終了・上場廃止・資本提携の効力発生・株主総会と、M&Aの節目となるイベントが集中する週です。開示情報をもとに確認できる予定イベントは計8件。うち上場廃止案件が4社と最も多く、複数の親会社による完全子会社化スキームが同時進行している点が今週の大きな特徴です。また、MBOによる非上場化を目指すアールビバンのTOB期間が25日(火)に終了を迎えるほか、LINEヤフーが関与するBCPE BlitzによるカカクコムへのTOBも27日(水)が期間末日にあたります。SaaS企業同士の資本業務提携や子会社化に向けた株主総会開催も予定されており、幅広いセクターでM&Aの動きが確認できる週となっています。
日付別タイムライン
8月25日(火)
- アールビバン(7523)— MBOによるTOB期間終了
アールビバンを対象とするMBO(マネジメント・バイアウト)目的の公開買付けが、本日をもって買付期間の最終日を迎えます。買付価格は1株1,900円で、直前株価に対するプレミアムは+5.91%。買付期間は2026年7月13日から本日8月25日までの設定です。本TOBが成立した場合、同社は非上場化へと向かいます。
開示資料(TOB概要)
8月27日(水)
- LINEヤフー(4689)経由・BCPE Blitz Cayman, L.P.によるカカクコム(2371)TOB — 買付期間末日
BCPE Blitz Cayman, L.P.が株式会社カカクコム(証券コード:2371)を対象として実施中の公開買付けについて、LINEヤフーが経過開示を行いました。開示内容によると、買付期間末日は2026年8月27日。買付予定数の下限に満たない応募状況となった場合は、原則として同日をもって手続きが終了する旨が明記されています。
開示資料(経過開示) - P-ウィル・ドゥ(5617)— TOKYO PRO Market上場廃止
P-ウィル・ドゥは、SIVA株式会社への全株式譲渡(完全子会社化)にともない、本日8月27日をもってTOKYO PRO Marketにおける上場廃止を迎えます。株式譲渡契約は2026年7月29日に締結済みで、株式譲渡の実行は2026年9月11日が予定されています。
開示資料(上場廃止申請・株式譲渡)
8月28日(木)
- ロボペイ(4374)× ラクス — 資本業務提携の効力発生日
ロボペイとラクス社による資本業務提携が、本日8月28日をもって正式に発効します。第三者割当増資(払込金額78,760千円)によりラクス社がロボペイ株式を取得するスキームで、持ち合いは実施しない旨が明示されています。営業活動・販売・顧客紹介・プロモーション活動などでの相互支援も協議されます。
開示資料(資本業務提携) - ギフティグループ(590A)× DIRIGIO — 完全子会社化に向けた株主総会(DIRIGIO側)開催
ギフティグループによるDIRIGIOの連結子会社化および簡易株式交換による完全子会社化スキームにおいて、DIRIGIO側の株式交換承認臨時株主総会が本日8月28日に開催される予定です。第三者割当増資の払込日および株式等取得の実行も同日が予定されています。
開示資料(子会社化・株式交換) - ディーブイエックス(3079)— オルバディーブイエックスヘルスケアによる完全子会社化・上場廃止
ディーブイエックスは、オルバディーブイエックスヘルスケアとの株式交換による完全子会社化にともない、8月28日をもって上場廃止となります。
開示資料(上場廃止情報・JPX) - 神鋼鋼線工業(5660)— 神戸製鋼所による完全子会社化・上場廃止
神鋼鋼線工業は、神戸製鋼所との株式交換による完全子会社化にともない、8月28日をもって上場廃止となります。大手鉄鋼メーカーによるグループ再編の一環です。
開示資料(上場廃止情報・JPX) - nmsホールディングス(2162)— 支配株主等による買収完了・上場廃止
nmsホールディングスは、支配株主等による公開買付けおよび株式等売渡請求による取得が完結し、8月28日をもって上場廃止となります。
開示資料(上場廃止情報・JPX)
イベント種別別サマリー
| イベント種別 | 件数 | 該当案件 |
|---|---|---|
| TOB期間終了(買付期間末日) | 2件 | アールビバン(8/25)、カカクコム対象TOB(8/27) |
| 上場廃止 | 4件 | P-ウィル・ドゥ(8/27)、ディーブイエックス(8/28)、神鋼鋼線工業(8/28)、nmsホールディングス(8/28) |
| 資本業務提携 効力発生 | 1件 | ロボペイ×ラクス(8/28) |
| 株式交換承認株主総会・第三者割当増資払込 | 1件 | ギフティグループ×DIRIGIO(8/28) |
| 合計 | 8件 | — |
業種・分野別の注目ポイント
鉄鋼・素材:グループ再編が集中
神鋼鋼線工業(5660)が神戸製鋼所による株式交換で8月28日に上場廃止を迎えます。大手素材メーカーによる事業会社の完全子会社化という形で、グループ経営効率化の流れが具体化しています。
医療機器・ヘルスケア:業界再編の一幕
ディーブイエックス(3079)がオルバディーブイエックスヘルスケアとの株式交換により上場廃止となります。ヘルスケア分野での事業統合が節目を迎える週です。
人材・労働サービス:支配株主によるTOB完了
nmsホールディングス(2162)は、支配株主等による公開買付けと株式等売渡請求のプロセスを経て上場廃止に至ります。人材・労働サービス分野における非上場化案件として注目されます。
SaaS・フィンテック:資本連携による成長加速
ロボペイ(4374)とラクス社の資本業務提携が8月28日に効力を発生させます。払込金額78,760千円の第三者割当増資を通じた資本参加で、SaaS企業間の連携強化という形が採られています。持ち合いを実施しないシンプルな出資構造も特徴の一つです。
IT・eコマース:大型TOBの帰趨が焦点
BCPE BlitzによるカカクコムへのTOBは、8月27日が買付期間末日にあたります。LINEヤフーの経過開示では、買付予定数の下限に満たない応募状況となった場合の対応方針が明記されており、期間内の応募動向が案件の行方を左右します。
エンタテインメント・直販:MBOによる非上場化
アートの通信販売などを手がけるアールビバン(7523)のMBO目的TOBが8月25日に買付期間の末日を迎えます。買付価格1,900円、プレミアム+5.91%という条件のもと、創業者・経営陣主導による非上場化の成否が確定します。
デジタルギフト:子会社化スキームの節目
ギフティグループ(590A)によるDIRIGIOの完全子会社化では、8月28日にDIRIGIO側の株式交換承認臨時株主総会が開催されます。簡易株式交換スキームを活用した子会社化プロセスが、株主承認というステップを迎えます。
まとめ
今週(8月24日〜30日)は、8件のM&A関連イベントが予定されています。特に8月28日(木)は単日で上場廃止3件・資本業務提携効力発生1件・株主総会1件の計5件が集中し、週のなかで最も動きが多い日となっています。上場廃止案件は株式交換・公開買付けなど複数のスキームが並立しており、それぞれ親会社や買収主体の業界が鉄鋼、ヘルスケア、人材サービスと多岐にわたる点も今週の特徴です。また、カカクコムを対象とするBCPE BlitzのTOBは期間末日を8月27日に控えており、応募状況次第で次のアクションが生じる可能性があります。各案件の詳細は上記の開示資料リンクからご確認ください。


