2026年6月18日のM&A・組織再編情報は全14件。クロスボーダー案件として、大林組による豪州・英国・カナダの建築大手Multiplex社の子会社化、伊藤ハム米久HDによるニュージーランド食肉加工企業Greenleaの買収が相次いで開示された。国内では子会社間合併やグループ再編が複数件集中し、JALによるライフネット生命株式取得完了も報告された。
注目案件ピックアップ
- 大林組×Multiplex社――豪州・英国・カナダで建築事業を展開するMultiplex社を子会社化。大手ゼネコンの大型クロスボーダー買収として注目度が高い。
- 伊藤ハム米久HD×Greenlea――ニュージーランドの食肉処理加工販売企業Greenleaを連結子会社化。海外食肉サプライチェーンの強化が目的とみられる。
- JAL×ライフネット生命――日本航空によるライフネット生命普通株式の取得が完了し、主要株主の異動が確定。異業種間の資本関係として市場の関心を集める。
子会社化・買収(5件)
- 食肉処理加工販売事業の伊藤ハム米久HD<2296>、ニュージーランドの食肉処理加工販売Greenleaを子会社化へ 資料
- 土木・建築・開発事業を展開する総合建設の大林組<1802>、豪州・英国・カナダで建築事業を展開するMultiplex社を子会社化へ 資料
- システム導入・開発支援事業のシステムサポートHD子会社、エム・アイ・エスを子会社化へ
- AI SaaS開発・運営事業のPKSHA Technology、VideoTouchを子会社化へ
- メラミン化粧板を主力とした建装材の製造販売のアイカ工<4206>、インドStylam Industries Limitedの株式取得(連結子会社化)が完了 資料
経営統合・合併(4件)
- 製造支援・改善ノウハウの提供の平山HD完全子会社・平山、トップエンジニアリングを吸収合併へ
- 寿司・米飯・総菜製造・販売のマックスバリュ東海<8198>、完全子会社デリカ食品を吸収合併へ 資料
- 製造現場改善コンサルティング・人材派遣事業の平山<7781>、完全子会社間(平山とトップエンジニアリング)で合併を実施 資料
- 電子機器・情報機器販売及び保守のソレキア<9867>、連結子会社ソレキア・プラッツを吸収合併(簡易合併)へ 資料
資本業務提携・出資(1件)
- 生命保険の引受・販売のライフネット生命<7157>、日本航空による普通株式取得が完了し主要株主が異動 資料
事業譲渡・売却(1件)
- ソフトウェア製品・サービス提供のビート<9399>、連結子会社における一部事業を廃止 資料
その他組織再編(3件)
- 土木・建築・開発事業を展開する総合建設の大林組、豪州・英国・カナダにおいて建築事業を展開するMultiplex社の子会社化を開示(nihonmaソース) ※上掲tdnet開示案件と同一、nihonmaによる第一報
- 食肉処理加工販売事業の伊藤ハム米久HD、ニュージーランドのGreenlea子会社化を開示(nihonmaソース) ※上掲tdnet開示案件と同一、nihonmaによる第一報
- 製造支援・改善ノウハウの提供の平山HD完全子会社・平山によるトップエンジニアリング吸収合併を開示(nihonmaソース) ※上掲tdnet開示案件と同一、nihonmaによる第一報
全体トレンド
2026年6月18日のM&A動向を俯瞰すると、クロスボーダー案件の比重が際立った。大林組によるMultiplex社(豪州・英国・カナダ)の子会社化、伊藤ハム米久HDによるニュージーランド・Greenleaの買収、アイカ工業によるインド・Stylam Industriesの子会社化完了と、1日に3件の海外案件が重なった。建設・食肉・建装材という異なるセクターで同時多発的に海外展開が進む構図は、グローバルサプライチェーンの再構築を急ぐ日本企業の姿勢を映している。
国内では子会社間合併・グループ内再編が集中した。平山HDによる子会社合併、マックスバリュ東海によるデリカ食品の吸収合併、ソレキアによるソレキア・プラッツとの簡易合併など、持株会社傘下の事業会社を整理する動きが目立つ。管理コスト削減や意思決定の迅速化を目的としたグループスリム化の流れは引き続き続いており、2026年後半に向けても同様の案件が積み上がることが予想される。
また、JALによるライフネット生命株式取得完了は異業種クロスオーバーの象徴例として注目に値する。既発表案件のクロージング・完了報告が当日複数件含まれており、発表→実行のサイクルが短期化している点も最近の傾向として確認できる。PKSHA TechnologyによるVideoTouch子会社化はAI SaaS領域の垂直統合を示す事例として、デジタル・AI関連M&Aの活況を引き続き裏付けた。
Q&A
2026年6月18日のM&A速報で最も注目度の高い案件は?
大林組による豪州・英国・カナダで建築事業を展開するMultiplex社の子会社化と、伊藤ハム米久HDによるニュージーランドの食肉処理加工販売企業Greenleaの子会社化が特に注目されます。いずれも大型クロスボーダー案件として同日に開示されました。
2026年6月18日のM&Aで件数が最も多かったカテゴリは?
子会社化・買収が5件で最多となりました。次いで経営統合・合併が4件となっており、買収と合併を合わせると9件と、当日全14件の過半数を占めました。
2026年6月18日にTOB・公開買付けの開示はあったか?
本日開示された14件の原データの中に、TOB・公開買付けに該当する案件は含まれていません。
2026年6月18日のM&Aでクロスボーダー(海外)案件はいくつあったか?
大林組によるMultiplex社(豪州・英国・カナダ)の子会社化、伊藤ハム米久HDによるニュージーランドGreenleaの子会社化、アイカ工業によるインドStylam Industries Limitedの子会社化完了の計3件がクロスボーダー案件として確認されています。


