2026年11月5日のM&A関連ニュースは合計13件。グループ内の吸収合併・組織再編が複数重なったほか、電線大手フジクラによる子会社のファンドへの売却、理想科学工業によるフィリピン販社の完全子会社化など海外絡みの案件も目を引いた。また、チェンジHDおよびコナカで不正アクセスに関連した情報漏えい案件が開示されており、サイバーリスク対応も引き続き注目材料となっている。
本日の注目案件ピックアップ
- 📌 フジクラ、西日本電線をファンドへ売却――電線・光ファイバー大手フジクラが、子会社・西日本電線をアスパラントグループ系ファンドの特別目的会社に譲渡。事業ポートフォリオの選択と集中が背景とみられる。
- 📌 レンゴー、大興製紙を吸収合併――段ボール・板紙大手のレンゴーが完全子会社の大興製紙を簡易合併・略式合併手続きで取り込む。紙・パルプ業界の合理化加速を示す典型例。
- 📌 理想科学工業、フィリピン販社を完全子会社化――印刷機器の輸入・流通・販売を手がけるRISO Copylandia Philippinesを完全子会社化し、東南アジア拠点を強化。
- 📌 サンケイREへのTOBで賛同・応募意見を一部変更――R-サンケイリアルエステート投資法人がシティインデックスフィフスによる公開買付けへの意見表明を変更開示。J-REIT市場のTOB動向として注目度が高い。
TOB・公開買付け(1件)
- リアルエステート投資法人のR-サンケイRE<2972>、シティインデックスフィフスによる公開買付けに関する賛同及び応募中立の意見表明を一部変更
R-サンケイリアルエステート投資法人が、シティインデックスフィフスによる同投資法人投資口に対する公開買付けに関し、賛同及び応募中立の意見表明の一部を変更した。 資料
経営統合・合併(2件)
- 段ボール箱・板紙製品の製造・販売のレンゴー<3941>、クラフトパルプ・クラフト紙及び特殊紙の製造・販売の完全子会社・大興製紙を吸収合併(簡易合併・略式合併)へ
レンゴーが完全子会社の大興製紙を吸収合併する。簡易合併・略式合併の手続きを適用する。 資料 - 製造業務の請負事業のセキ<7857>、紙加工業の完全子会社・渡部紙工を吸収合併(簡易合併・略式合併)へ
セキが完全子会社の渡部紙工を吸収合併する。簡易合併・略式合併の手続きを適用する。 資料
子会社化・買収(1件)
- 印刷機器の輸入・流通・販売の理想科学工業、フィリピンのRISO Copylandia Philippinesを完全子会社化へ
理想科学工業がフィリピンの販売子会社RISO Copylandia Philippinesを完全子会社化する。東南アジア市場における販売体制の強化が目的とみられる。
事業譲渡・売却(3件)
- 電線・光ファイバー関連製品製造販売のフジクラ<5803>、子会社の西日本電線をアスパラントグループ系ファンドの特別目的会社に譲渡へ
フジクラが連結子会社・西日本電線の全株式をアスパラントグループ系ファンドが設立した特別目的会社に譲渡する。事業ポートフォリオの再編の一環。 資料 - デジタル広告販売・運用による統合マーケティングサービスのセプテーニHD<4293>、マンガアプリ運営・IPプラットフォーム事業の持分法適用関連会社・コミスマの全株式を譲渡へ
セプテーニHDが持分法適用関連会社であるコミスマの全株式を譲渡する。コミスマはマンガアプリ運営・IPプラットフォーム事業を手がける。 資料 - 地盤調査・地盤改良事業のユニオンテック、地盤ネットのCGパース・VR関連事業を譲受
ユニオンテックが地盤ネットからCGパース・VR関連事業を譲り受ける。
その他組織再編・情報開示(6件)
- ふるさと納税プラットフォーム運営のチェンジHD<3962>、連結子会社への不正アクセスによる個人情報の外部流出(第5報)を開示
チェンジHDが連結子会社における不正アクセスによる個人情報の外部流出に関する第5報を開示した。 資料 - メンズフォーマルウェア製造・販売のコナカ<7494>、連結子会社のメール配信サービス提供元への不正アクセスによるメールアドレス漏えいを開示
コナカが連結子会社のメール配信サービス提供元への不正アクセスにより、メールアドレスが漏えいしたことを開示した。 資料
全体トレンド
本日13件のM&A関連開示のうち、グループ内合併(レンゴー×大興製紙、セキ×渡部紙工)が2件を占め、紙・製紙・紙加工業界での合理化・統合の流れが一段と鮮明になった。いずれも簡易合併・略式合併を活用しており、上場企業が完全子会社を迅速に取り込む手法が定着していることを示している。
事業売却・譲渡の面では、フジクラによる西日本電線のプライベートエクイティファンドへの売却が目立つ。大手製造業がノンコア事業をカーブアウトしファンドに委ねる動きは、2020年代後半を通じて続いているトレンドであり、今後も類似案件が増加するとみられる。セプテーニHDによるコミスマ株の全株式譲渡も、メディア・コンテンツ事業の選択と集中として同様の文脈で読み取れる。
また、チェンジHDとコナカの2社でサイバーインシデントに関する開示が重なった。M&Aそのものではないが、グループ子会社・委託先を経由した情報漏えいリスクはデューデリジェンスや買収後統合(PMI)における重要課題として引き続き注視が必要だ。海外展開では理想科学工業によるフィリピン販社の完全子会社化が特徴的で、東南アジア市場における日本企業の事業基盤整備は堅調に進んでいる。
Q&A
2026年11月5日のM&A関連ニュースは何件でしたか?
2026年11月5日のM&A関連ニュースは合計13件でした。グループ内吸収合併、事業譲渡・売却、TOB関連の意見表明変更、不正アクセスによる情報漏えい開示など多岐にわたります。
2026年11月5日の注目M&A案件は何ですか?
フジクラが子会社の西日本電線をアスパラントグループ系ファンドの特別目的会社に譲渡する案件、レンゴーが完全子会社の大興製紙を吸収合併する案件、理想科学工業がフィリピンのRISO Copylandia Philippinesを完全子会社化する案件などが注目されます。
2026年11月5日にTOB・公開買付けに関する開示はありましたか?
はい。R-サンケイリアルエステート投資法人が、シティインデックスフィフスによる公開買付けに関する賛同及び応募中立の意見表明の一部変更を開示しました。
2026年11月5日に吸収合併を発表した企業はどこですか?
レンゴーが完全子会社の大興製紙を、セキが完全子会社の渡部紙工をそれぞれ吸収合併(簡易合併・略式合併)すると発表しました。いずれも紙・紙加工関連の業種で、グループ内再編の一環です。


