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LBO(レバレッジド・バイアウト)とは?

用語集

LBO(Leveraged Buyout/レバレッジド・バイアウト)とは、買収対象企業の資産や将来のキャッシュフローを担保に、金融機関などから資金を借り入れて企業を買収する手法を指します。買収の際に自己資金だけではなく多額の借入金を利用するため、「レバレッジ(てこ)」を利かせた取引と言われています。

LBOはM&Aにおける一般的な手法の一つで、大規模な買収から中小企業の事業承継まで幅広く活用されています。


LBOの仕組み

  1. 買収対象企業の選定
    • 買収対象企業(ターゲット企業)のキャッシュフローや資産価値が、借入金の返済を十分にカバーできることが前提条件です。
  2. 特別目的会社(SPC)の設立
    • 買い手(個人または企業)は、買収のために特別目的会社(SPC:Special Purpose Company)を設立します。このSPCが実際の買収を行います。
  3. 資金調達
    • SPCが金融機関や投資家から借入金を調達します。この借入金は買収対象企業の資産やキャッシュフローを担保にすることが一般的です。
  4. 買収の実行
    • SPCが借入金と自己資金を組み合わせてターゲット企業の株式を取得します。
  5. 返済の開始
    • 買収後、ターゲット企業が生み出すキャッシュフローを用いて、買収に用いた借入金を返済していきます。

LBOの特徴とメリット

1. 少ない自己資金で大きな買収が可能

LBOでは、借入金を活用するため、自己資金が少なくても大規模な買収を行うことができます。特に中小企業の事業承継やスタートアップの買収などで活用されます。

2. 資産を有効活用

買収対象企業が保有する資産や将来の収益を担保とするため、既存資産を効率的に活用できます。

3. 収益性の高い投資を実現

企業のキャッシュフローが安定している場合、LBOを用いることで買収に伴うリスクを軽減し、投資収益を最大化することが可能です。

4. オーナー経営者の事業承継に最適

中小企業では後継者がいないケースが多い中、経営陣や外部投資家がLBOを用いることでスムーズな事業承継が実現できます。


LBOのデメリット・リスク

1. 財務リスクの増加

買収資金の多くが借入金で賄われるため、借入金返済のプレッシャーが大きくなります。ターゲット企業のキャッシュフローが期待通りでない場合、返済が滞るリスクがあります。

2. 対象企業の収益性が求められる

LBOは、買収後のキャッシュフローを返済に充てるため、対象企業の収益性や安定性が重要です。事前の慎重な調査(デューデリジェンス)が必要です。

3. 金利変動リスク

借入金の金利が変動する場合、金利が上昇すると返済負担が大きくなるリスクがあります。

4. 利益相反の問題

LBOにおいて、経営陣(マネジメント)が買収に関与する場合、既存の株主との間で利益相反が生じる可能性があります。例えば、買収価格が不当に低く設定されるリスクなどが考えられます。


LBOがよく使われるケース

1. 事業承継

オーナー経営者が高齢化で引退する際、後継者がいない場合にLBOが活用されることがあります。たとえば、既存の経営陣や外部の投資家がLBOを用いて企業を引き継ぐケースが増えています。

2. 非公開化(上場廃止)

上場企業が短期的な株主利益に左右されるのを避け、非公開化を目指す際にLBOが用いられます。経営陣が主導するMBO(マネジメント・バイアウト)でも、LBOが頻繁に活用されます。

3. 企業再生

業績不振に陥った企業を再建する際、その企業の資産やキャッシュフローを担保にLBOを活用し、買収・再建を行うケースがあります。


LBOの具体例

【事例1】中小企業の事業承継

地方の製造業A社が、後継者不在のため売却を希望。A社の経営陣がLBOを活用して親会社から自社株を買い取り、事業承継を実現。安定したキャッシュフローを持つA社は、買収後もスムーズに借入金を返済しました。

【事例2】上場企業の非公開化

上場企業B社が、LBOを利用して非公開化を実施。外部投資ファンドと経営陣が協力して買収を行い、上場廃止後は短期的な株主利益のプレッシャーから解放され、中長期的な経営改革を進めました。


LBOとMBOの違い

項目LBOMBO
買収主体経営陣・外部投資家・買い手企業経営陣(マネジメント)
資金調達借入金を活用(対象企業の資産を担保)経営陣が出資し、場合によってはLBOを併用
主な目的事業承継・企業再生・成長投資など経営権の取得と経営の自由度の確保
利用される場面中小企業の事業承継、上場廃止、再建など上場廃止、経営陣の独立、事業承継など

まとめ|LBOは効率的なM&A手法

LBOは、買収対象企業の資産や収益力を有効活用することで、少ない自己資金で企業を買収できる効率的な手法です。しかし、借入金による財務リスクが高いため、対象企業のキャッシュフローや収益性を十分に分析することが重要です。また、適切な計画と専門家の支援を受けることで、成功確率を高めることができます。

LBOを検討する際は、M&Aアドバイザーや金融機関と協力し、詳細な戦略を立てることをお勧めします。

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この記事を書いた人
MANDA編集部 森田

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