2026年5月28日付で確認されたM&A関連ニュースは全18件。本日は、三菱マテリアル・JX金属・三井金属・丸紅の4社が銅製錬事業をPPCへ統合する大型再編をはじめ、オリコンのMBOによる非公開化、エレコムによる多摩電子工業グループの子会社化完了など、多彩な案件が並んだ。IT・ソフトウェア関連の子会社化案件も複数あり、DX推進を背景とした動きが目立つ一日となった。
本日の注目案件
- 銅製錬4社統合──三菱マテリアル・JX金属・三井金属・丸紅が会社分割により銅製錬事業をPPCへ統合。国内製錬の競争力強化を狙う。
- オリコンMBO──音楽・映像コンテンツランキング調査・配信のオリコンがMBOにより非公開化へ。
- エレコム/多摩電子工業G──IT周辺関連製品のエレコムがTEJホールディングス(多摩電子工業グループ)の株式取得(子会社化)を完了。
MBO・非公開化(1件)
- 音楽・映像コンテンツランキング調査・配信のオリコン、MBOで非公開化へ
経営統合・合併(2件)
- 医療用画像診断装置の開発・販売のDVx<3079>、オルバヘルスケアHDとの株式交換契約の締結に係る訂正を発表 資料
- OlympicG<8289>、株式交換契約に係る定時株主総会の承認可決を発表 資料
子会社化・買収(7件)
- ソフトウェア開発・ITソリューション事業のビジネスブレイン太田昭和、システムワンを完全子会社化
- 自治体向けモバイルシステムおよびモバイル通信事業の売れるネット広告社グループ、パロットビークを子会社化へ
- 医療機関向け経営支援事業のシーユーシー<9158>、医療機関支援事業のライブラを子会社化
- CAD設計システム販売・コンサルティングのSHINKO<7120>、CAD関連コンサルティングのTACを子会社化へ 資料
- IT周辺関連製品の開発製造販売のエレコム、TEJホールディングス(多摩電子工業グループ)の株式取得(子会社化)を完了 資料
- 製造業向けデジタル変革支援サービスのビジネスエンジニアリング、「現場DX」事業拡大に向けスマートグラス開発企業を完全子会社化 資料
- 総合ロジスティクス事業のP-アイエヌHD<132A>、連結子会社における資金の借入を発表 資料
事業譲渡・売却(2件)
- クラウド型ID管理サービス等のITソリューション提供のSWCC<5805>、連結子会社のアクシオを横河レンタ・リースに譲渡へ 資料
- 自動車の製造・販売のトヨタ自<7203>、会社分割(簡易吸収分割)に関する一部変更・訂正を発表 資料
資本業務提携・出資(1件)
- ライフスタイル・エンターテインメント事業のジェリービーンズ<3070>、MYONEとの業務提携を発表 資料
その他組織再編(5件)
- 銅精鉱購入および電気銅等販売の三菱マ<5711>・JX金属・三井金属・丸紅、会社分割により銅製錬事業をPPCに統合へ 資料
- 銅精鉱購入および銅製錬副産物販売の三菱マテリアル・JX金属・三井金属・丸紅、銅製錬事業をPPCに統合へ(詳報)
- クラウド型ID管理サービスを中心とするゼロトラスト事業のSWCC<5805>、連結子会社の異動を伴う株式譲渡を発表 資料
- 計量器製造・販売のA&DホロンHD<7745>、連結子会社および同社執行役員に対する略式命令について発表 資料
- 音楽・映像コンテンツランキング調査・配信のオリコン、MBOで非公開化へ(関連続報)
全体トレンド
本日の18件を俯瞰すると、最も目を引くのは素材・資源セクターの大型再編である。三菱マテリアル・JX金属・三井金属・丸紅の4社が銅製錬事業をPPCに統合する枠組みは、会社分割(簡易吸収分割)を用いた複数社同時の事業統合という点でスキームの複雑さが際立つ。銅の安定調達と国際競争力の維持を企図した国内製錬再編の象徴的事例といえる。
IT・ソフトウェア領域では、ビジネスブレイン太田昭和によるシステムワン完全子会社化、SHINKOのTAC子会社化、ビジネスエンジニアリングのスマートグラス開発企業取得、SWCCからのアクシオ譲渡など、DX関連人材・技術の獲得を目的とした案件が集中した。エレコムの多摩電子工業グループ子会社化完了もハードウェア周辺領域の統合として注目される。
また、オリコンのMBO非公開化は、メディア・コンテンツ業界における経営の機動性確保を志向する動きとして市場の関心を集めている。医療分野ではシーユーシーのライブラ子会社化やDVxの株式交換訂正開示があり、ヘルスケアセクターのM&A活発化が改めて裏付けられた一日となった。

