7月10日 M&A速報|全19件|吉野家HD米国買収・アールビバン再MBOなど
2026年7月10日のM&A関連ニュースは計19件。国内外の子会社化・買収が中心となった一日で、飲食・音響・建機・化学など幅広い業種にわたる動きが確認された。中国拠点の整理・撤退案件が複数重なったほか、MBOによる非公開化や海外企業の取り込みなど、企業戦略の方向性が明確に表れた案件も目立った。
🔍 本日の注目案件ピックアップ
- 📌 吉野家HD、米国ラーメン・居酒屋チェーン「Kizuki International」を子会社化。北米での多業態展開を加速する海外M&A。外食大手による現地ブランド獲得として今後の展開が注目される。
- 📌 アールビバン、再MBOで株式を非公開化へ。版画など絵画販売を手掛ける同社が再びMBOに踏み切る。過去にもMBOを経験した同社の経営判断に注目が集まる。
- 📌 フジクラ・加藤製作所が相次ぎ中国子会社の全持分を譲渡。同日に中国拠点の事業整理を発表した2社の動向は、製造業の対中事業再編トレンドを象徴する。
- 📌 ノーリツ鋼機傘下AlphaTheta、フランスのMAVENを子会社化。音楽制作オンライン教育サブスクへの進出で、音響機器事業の付加価値拡大を図る。
MBO・非公開化(1件)
- 版画など絵画販売のアールビバン<7523>、再MBOで株式を非公開化へ
版画など絵画販売のアールビバン<7523>が再MBOを実施し、株式を非公開化すると発表した。
子会社化・買収(5件)
- 牛丼・うどん・ラーメン店チェーン展開事業の吉野家ホールディングス<9861>、ラーメン店・居酒屋展開の米国Kizuki Internationalを子会社化
牛丼・うどん・ラーメン店チェーン展開事業の吉野家ホールディングス<9861>が、ラーメン店・居酒屋展開の米国Kizuki Internationalを子会社化すると発表した。 - 音響機器の製造・販売のノーリツ鋼機<7744>、音楽制作のオンライン教育サブスクプラットフォームを運営するフランスMAVENを子会社化
音響機器の製造・販売のノーリツ鋼機<7744>が、傘下のAlphaTheta株式会社を通じて、音楽制作のオンライン教育サブスクプラットフォームを運営するフランスMAVEN SASを子会社化すると発表した。資料 - 計量・計測機器の製造・販売のA&Dホロンホールディングス<7745>、電子計測器製造のエーディーシーを子会社化
計量・計測機器の製造・販売のA&Dホロンホールディングス<7745>が、電子計測器製造のエーディーシーを子会社化すると発表した。 - 経営層向けコンサルティング事業の識学<7049>、自動車整備業者向け塗装ブース設置・保守のネクサスホールディングスを子会社化
経営層向けコンサルティング事業の識学<7049>が、自動車整備業者向け塗装ブース設置・保守のネクサスホールディングスを子会社化すると発表した。 - オンライン英会話・人材育成サービスのビズメイツ<9345>、株式会社ヒップスターゲートの株式取得および簡易株式交換に関する補足資料を開示
オンライン英会話・人材育成サービスのビズメイツ<9345>が、株式会社ヒップスターゲートの株式取得および簡易株式交換に関する補足資料および説明動画を公表した。資料
事業譲渡・売却(6件)
- 電線・光ファイバー関連製品製造販売のフジクラ<5803>、光ファイバー用母材製造の中国子会社「藤倉烽火光電材料科技」を合弁先に譲渡
電線・光ファイバー関連製品製造販売のフジクラ<5803>が、光ファイバー用母材製造の中国合弁子会社「藤倉烽火光電材料科技」の全持分を合弁先に譲渡し、合弁を解消すると発表した。資料 - 光ファイバ用母材の研究開発・製造・販売のフジクラが中国合弁子会社の全持分を譲渡へ 光ファイバ用母材事業で合弁解消
(上記フジクラ案件の関連報道。日本M&Aセンター配信分。) - 建設用クレーンおよび油圧ショベルの製造・販売の加藤製作所<6390>、油圧ショベル製造の中国子会社「加藤中駿(厦門)建機」を現地社に譲渡
建設用クレーンおよび油圧ショベルの製造・販売の加藤製作所<6390>が、油圧ショベル製造の中国子会社「加藤中駿(厦門)建機」の連結子会社持分を現地企業に譲渡すると発表した。資料 - 油圧ショベル等建機製品・部品製造販売の加藤製作所が中国の建機子会社の全持分を譲渡へ
(上記加藤製作所案件の関連報道。日本M&Aセンター配信分。) - 飲食店開業支援事業のG-FACTORYが双日食料の飲食店開業支援事業を承継へ
飲食店の開業および運営支援サービス提供のG-FACTORY<3474>が、双日食料の飲食店開業支援事業を会社分割(簡易吸収分割)により承継すると発表した。資料 - 自動車用コントロールケーブルの製造・販売のハイレックス<7279>、特定子会社の異動(清算)を発表
自動車用コントロールケーブルの製造・販売のハイレックス<7279>が、特定子会社の異動(清算)に関するお知らせを開示した。資料
その他組織再編(5件)
- 美容・理容業界向け商材卸売およびEC事業のcotta<3359>、連結子会社によるヘアカラー専門店「hare no iro(ハレノイロ)」の出店および新規事業を開始
美容・理容業界向け商材卸売およびEC事業のcotta<3359>が、連結子会社によるヘアカラー専門店「hare no iro(ハレノイロ)」の出店および新規事業の開始を発表した。資料 - 化学品の製造・販売のダイセル<4202>、台湾における合弁会社(連結子会社)の設立を発表
化学品の製造・販売のダイセル<4202>が、台湾における合弁会社(連結子会社)の設立を発表した。資料 - マーケティングAI・データ活用支援事業のイルグルム<3690>、完全子会社の吸収合併(簡易・略式合併)に関する基本合意を発表
マーケティングAI・データ活用支援事業のイルグルム<3690>が、完全子会社の吸収合併(簡易・略式合併)に関する基本合意のお知らせを開示した。資料 - 飲食店の開業および運営支援サービス提供のG-FACTORY<3474>、会社分割(簡易吸収分割)による双日食料の権利義務承継を開示
(上記G-FACTORY案件のTDnet開示分。) - 電線・光ファイバー関連製品製造販売のフジクラ<5803>、特定子会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせを開示
(上記フジクラ案件のTDnet開示分。)
📊 全体トレンド
2026年7月10日のM&A動向で最も目立ったのは、中国拠点の整理・撤退の動きだ。フジクラが光ファイバー用母材製造の中国合弁子会社「藤倉烽火光電材料科技」の持分を合弁先に譲渡し合弁解消を決定したほか、加藤製作所が油圧ショベル製造の中国子会社「加藤中駿(厦門)建機」の全持分を現地企業へ譲渡すると発表した。製造コストや地政学的リスク、現地需要動向の変化を背景に、日本の製造業が中国生産拠点を選択的に縮小・整理する動きが一段と鮮明になっている。
一方、海外での新規事業・ブランド獲得型M&Aも活発だった。吉野家ホールディングスが米国でラーメン店・居酒屋を展開するKizuki Internationalを子会社化し、北米での多業態展開を加速。ノーリツ鋼機傘下のAlphaTheta(音響機器)はフランスの音楽制作オンライン教育サブスクMAVENを取り込み、音響領域でのデジタル教育ビジネスへ踏み込んだ。ダイセルの台湾合弁設立も含め、アジア・欧米双方で戦略的な海外展開が続いている。
国内組織再編・グループ内整理の案件も複数見られた。イルグルムによる完全子会社の吸収合併(簡易・略式)、G-FACTORYによる双日食料からの飲食店開業支援事業の吸収分割承継、ハイレックスの特定子会社清算など、グループ最適化を目的とした再編が静かに進んでいる。アールビバンの再MBOは、上場コストや経営効率の観点から非公開化を選択する事例として引き続き注目される。
Q&A
2026年7月10日のM&Aニュースで最も注目された案件は何ですか?
吉野家ホールディングスによる米国Kizuki Internationalの子会社化、アールビバンの再MBOによる非公開化、フジクラと加藤製作所による中国子会社の同日譲渡発表が特に注目を集めました。
2026年7月10日のM&Aニュースは全部で何件ありましたか?またカテゴリ別の内訳は?
合計19件です。内訳はMBO・非公開化1件、子会社化・買収5件、事業譲渡・売却6件、その他組織再編5件となっており、TOB・公開買付けや経営統合・合併の案件は当日の原データには含まれていません。
2026年7月10日にTOB・公開買付けの案件はありましたか?
2026年7月10日の原データにはTOB・公開買付けに該当する案件は含まれていません。
フジクラと加藤製作所が同日に中国子会社の持分譲渡を発表したのはなぜですか?
原データによれば、フジクラは光ファイバー用母材製造の中国合弁子会社「藤倉烽火光電材料科技」の全持分を合弁先に譲渡して合弁解消し、加藤製作所は油圧ショベル製造の中国子会社「加藤中駿(厦門)建機」の全持分を現地企業に譲渡するとそれぞれ発表しました。両社の具体的な理由は各社開示資料に基づきます。


